Megadap MTZ11

 MegadapのLM-NZマウントアダプターを買ってみた。ソニーのαシリーズ用にも似たようなアダプターがあって、以前使っていたことがある。アダプター自身が前に繰り出す仕掛けになっていて、MFレンズ等、AFモーターが内蔵されていないレンズでも簡易AF撮影ができる。Nikon Zマウント用にもあればいいなあと思っていたら出てきた。価格はちょっと高めで4万円ちょっと。

このマウントアダプターにもうひとつLM用のアダプターを重ねれば、様々なマウントのMFレンズを装着して、AFを動作させることができる。α7を使っていた頃に、重ねるマウントアダプターを買っておいたので、早速「二枚重ね」で使ってみた。


Z50にMTZ11、レンズはMC W.Rokkor 35mm f2.8で開放絞りで撮影。繰り出し用のモーター音が若干気になるものの合焦は十分実用的かなと思う。この種のレンズで動体撮影することはまずないだろう。驚いたことに瞳AF(あまり使わないが)も効く。

焦点を∞に合わせて使うのだが、レンズ自身の繰り出しが大きいマクロレンズなどはMFで大まかにピントをあわせてAFを作動させる感じになる。M/AFみたいな感じか。ZシリーズでDタイプのレンズも簡易AFで使えるのもありがたい。AF DC-Nikkor 135mm f2Dみたいに重いレンズだと、なんとか作動はするものの、非力なモーターでは苦しそうな感じだ。

Zシリーズ用のこの種のアダプターはTECHART社からも出ているが、こちらはレンズの焦点距離の設定ができないようだ。MTZ11で一つ不満なのは、現時点ではレンズごとの焦点距離の設定が固定になっていること。50mmはあるが、55mm、57mmのレンズの場合は設定変更ができない。対応してくれるとよいのだが。

繰り出しがあるので当たり前だが、レンズの最短距離よりもさらに被写体に寄れるようになる。通常は距離計を∞に合わせて操作するが、レンズの距離計を最短に合わせると、そこからさらに繰り出すので寄れることになる。MINOLTA MC W.Rokkor 1:3.5 f=28mmは広角レンズだが、最短撮影距離は50cm。もう少し寄れればと思うが、MTZ11で距離計を0.5に合わせるとこうなる。


少しトリミングしたが、とてもシャープに写っている。マクロレンズ代わりになるのではないかと思うほど。

XR RIKENON 1:2 50mmを距離計∞と0.45で撮り比べ。



いずれもf2.8で撮影。上が∞、下が0.45。けっこう面白いかも。

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